東京で「一番混む地下鉄」は?鉄道混雑ランキング 2024年度・100%以上の全国147区間を全比較
混雑率が150%を上回ったのは、全236区間中の17区間。国交省の目安によると、150%は「肩が触れ合わない程度。 ドア付近の人が多くなる」という状態だ。
混雑率が上昇する要因の1つは、当然ながら利用者数の増加だ。2023年度と比較してラッシュ時1時間当たりの輸送人員が1000人以上増えた区間は236区間中29区間あり、最多は東京メトロ銀座線の赤坂見附→溜池山王間で7771人の増加だ。ただ、同線については「2023年度に列車混雑計測システムを導入し、2024年度に精度向上」したといい、その影響もありそうだ。
次いで増えたのは京王線の下高井戸→明大前間が5664人、京成本線の大神宮下→京成船橋間が3440人。いずれも電車数本分に相当する人数が増えたことになる。

輸送力が減ったのはどこ?
もう1つの要因は、列車の本数や車両数が減ったことによる輸送力の減少だ。2023年度比で最も減ったのは名古屋市営地下鉄鶴舞線。電車の本数が2本削減されて輸送力は約1700人分減った。調査区間が2024年度は川名→御器所間、2023年度は塩釜口→八事間と異なるため単純比較はできないが、輸送人員も約800人減っている。
次いで減ったのは山手線外回りで、1本の削減で輸送力が約1600人分減った。一方、こちらは上野→御徒町間の輸送人員が約400人とわずかながら増えており、混雑率も125%から134%に悪化している。

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