トランプ大統領、第3国を経由してアメリカに「迂回輸出」されたと判断する製品に40%の追加関税を課すと警告
トランプ大統領は第3国を経由して米国に「迂回(うかい)輸出」されたと判断する製品に、40%の追加関税を課すと警告した。これは主に、米国の関税を回避して中国からの製品が流入することを防ぐための措置だ。
この措置は、ホワイトハウスが7月31日夜に各国の国別関税率を発表する中で明らかにされた。
だが、米国が迂回輸出と見なすかを判断するために必要な「原産地規則」の詳細は、多くの国にとって依然明らかではない。
キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、リア・フェイヒー氏は1日のリポートで、「この措置が実際にどのように運用されるか、いまだ明確ではない」と指摘した。
米高官は7月31日、原産地規則について今後数週間以内に決定が行われると述べたが、当初は8月1日よりも前に問題を解決すると米政府は発表していた。
この詳細はベトナムなど東南アジア諸国にとって、とりわけ重要だ。トランプ政権1期目の貿易戦争を受けて多くの企業や工場が中国から拠点を移した東南アジアは、米国への主要サプライヤーとして台頭したが、いまだに生産の部品や原料の多くを中国に依存している。