「5代目フォレスター」を買っていたのはどんな人? アウトバックやRAV4、CX-5などライバル車の購入者データと比べてわかった「選ばれたワケ」
一方、日産 エクストレイル、マツダ CX-5はいずれも7割を割り込んでおり、あまりメーカーにこだわりのない人が選んでいると受け取れる。ホンダ ZR-Vは71.6%であり、フォレスターやクロストレックに近い。

アウトバック購入層を取り込めるか?
購入価格の項目で見たように、レガシィ アウトバックはフォレスターよりも最終支払い額で60万円程度高い。高額な車種を選択している時点で、「スバル好き」が多いことは考えなければならない。
とはいえ、レガシィ アウトバックが終売したことで、そうした「スバル好き」の行き場がなくなってはならない。

今回、紹介したように、フォレスターとレガシィ アウトバックの購入者は、類似している点は多々あった。
クルマとしては、歴史も特徴も購入者層や求められる箇所も違うが、スバルはそれを承知のうえでレガシィ アウトバックを終売し、大枠として似たゾーンの顧客に愛されているフォレスターに集約したように見て取れる。
今回、示したデータからは、単に「同じSUVだから」「どちらもアウトドア系のポジションを取るから」だけでは見えてこない傾向を確認できた。

一方で、フォレスターに一本化することでカバーできない最も大きな要素は、「ラグジュアリー」だろう。ここは、5代目フォレスターに求められなかった点だ。
6代目フォレスターでは、内装の質感を強化するなど高級感も追求されているが、果たしてレガシィ アウトバックの受け皿となっていくのか。新型フォレスターの動向に注目したい。
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