「5代目フォレスター」を買っていたのはどんな人? アウトバックやRAV4、CX-5などライバル車の購入者データと比べてわかった「選ばれたワケ」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

いずれの項目でもレガシィ アウトバック、フォレスターの順に1位と2位を独占しており、他の車種を大きく離した。スバルらしいアウトドアの似合う頑強なSUVの二枚看板として、存在感を示していることがよくわかる。

最終型となった「レガシィ アウトバック」の6代目は2021~2015年の販売(写真:SUBARU)
最終型となった「レガシィ アウトバック」の6代目は2021~2015年の販売(写真:SUBARU)

フォレスター購入者とレガシィ アウトバック購入者のデータ傾向が類似している点は、以降も複数回登場する。

その点を意識しながら読み進めていただくと、レガシィ アウトバックを販売終了したスバルの思惑や、今後への期待と不安が見えてきそうである。

「スバル=安全」への評価

次に購入車のどこを気に入ったのかを見てみよう。

「安全性への配慮」「安全運転支援機能」といった安全面に関する項目から確認すると、フォレスター、レガシィアウトバック、クロストレックと、スバル車が他メーカーを圧倒している。

「クロストレック」はそれまでの「XV」からグローバルネームへと変更した2022年に登場(写真:SUBARU)
「クロストレック」はそれまでの「XV」からグローバルネームへと変更した2022年に登場(写真:SUBARU)

スバル車は、「アイサイト」をはじめとするテクノロジーに加え、「0次安全=視界の良さ」にこだわりを持って作られており、それがユーザーにも評価されているのだ。

フォレスターに着目すると、「駆動方式」「動力性能」「室内の広さ」「荷室の広さ」も高評価。レガシィアウトバックには劣るものの、他メーカーより高いものが多い。

一方で「スタイル・外観」はやや低水準であり、「燃費の良さ」に関してはスバル車全体で評価が低く、得意不得意がはっきりと表われている。

サイズや価格が似たライバルが多い中で、フォレスターは実用性の高さが評価されていることが見えた。

また、全体的にフォレスターとアウトバックは、スコア分布がとてもよく似ている。スバル車の立ち位置やキャラクターが、ユーザーによく伝わっているとも言えそうだ。

次ページスバルの強みがはっきり出た「雪道での安心」
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事