「ディズニーのカチューシャ買って即フリマ売り」Z世代≪ごめんね消費≫の深層心理

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2023年4月、Twitter(現X)上で、「ディズニー(ランド)に行ったら、まずすること」との投稿を巡り、共感の輪が広がりました(写真:shibainu/PIXTA)
Z世代は時に無駄なモノや環境に配慮しないモノ、あるいは体に悪そうなモノを買ってしまうことがあるのだとか。「ごめんね消費」「背徳グルメ」ともいわれるこの現象について、『Z世代の頭の中』より、一部抜粋のうえ、解説します。

体や環境に悪いのに「あえて」買う意味

「背徳グルメ」は、ハイカロリーや健康に悪い飲食に後ろめたさを感じつつも、その背徳感に惹かれて飲み食いするメニューを指します。

一方、「ごめんね消費」は2024年、ある調査機関(「デカボLab」)が提唱した言葉で、環境に悪いと知りつつも、安さやデザインの良さなどから「ごめんね」と罪悪感を抱きながら買ってしまう、という意味です。

後者を物語る具体例としては、例えばZ世代(18〜27歳)を対象に、環境と「ウルトラファストファッション」(「SHEIN(シーイン)」など。ネットで気軽に購入できる超低価格の衣類)について行った調査があります。

この調査では、同ファッションについてZ世代の半数以上(52.3%)が「環境への悪影響を意識しつつも、購入してしまう(=ごめんね消費)」と回答。彼らの行動矛盾が明らかになりました(2024年 デカボLab「Z世代の環境意識調査」)。

2024年にインタビューした、生命保険会社に勤めるモネさん(27)も、そんな矛盾を感じさせる一人です。「せっかくディズニーランド(TDL)に行くときぐらいは、環境とか健康とか、『いい子』じゃなくていいのかなって」と話します。

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