「この人に一生ついて行こう!」と思わせた上司の言葉。優れた上司は仕事ができない部下も褒めることができる

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そして次にお会いしたとき、「部下の褒めるところが見当たらないですか?」と聞くと「まぁ、なくはないですね」「見方を変えれば見つかるもんですね」と話してくれます。

アンテナの張り方を変えたら、部下が辞めなくなった

7年前、ある不動産会社の社長から、離職率が高いとの相談を受けました。

その社長は部下への当たりがかなりきつく、部下に対する意識を根本的に改めてもらう必要がありました。

そこで「褒めるところはないか」のアンテナを張ることを継続的に指導しました。

それから7年が経ち、今では社員が辞めなくなったため、社員の平均勤続年数が毎年上がり続けています。その変化について、社長はこう話されます。

「昔は部下の悪いところばかり目についてたので、腹が立って、きつく当たってました。でも、『褒めるところはないか』のアンテナを張るのをずっと続けてたら、部下の良いところにどんどん気づけるようになったんです。

良いところに気づいたら言葉に出すように藤田さんに言われてたので、実際、言葉に出すようにしたら、かなり部下を褒めるようになりました。

その頃から自然と部下に感謝の気持ちで接するようになりましたね。それからです。部下が辞めなくなったのは」

このように、部下にきつく当たっていた人でも、「褒めるところはないか」のアンテナを張り続けると、部下の良いところに気づけるようになり、そして部下を褒めることができるようになります。

部下を褒めることができない原因は、部下に褒めるところがないことではなく、上司が部下の褒めるところに気づけていないことにあるのです。

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