テスラ不調、4-6月期は過去10年で最大の減収に-利益も市場予想下回る

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
テスラのロゴ
(写真:ブルームバーグ)

電気自動車(EV)メーカーの米テスラの4-6月(第2四半期)決算では、利益と売上高がウォール街の予想を下回った。競争の激化や、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)への反発が業績に影を落とした格好だ。

23日の発表資料によると、調整後1株利益は40セントで、アナリスト予想平均をわずかに下回った。売上高は12%減の225億ドル(約3兆3000億円)。市場予想に届かず、少なくとも過去10年で最大の減収となった。一方で粗利益率は市場予想を上回った。

テスラは「関税の見直しや財政政策の変化による影響の不透明さ、政治情勢に伴う不確実なマクロ経済環境が続く中でも」多くの主要な取り組みが順調に進んでいると説明。ロボタクシーと低価格車の計画が引き続き前進しているとし、投資家に一定の安心材料となった。

売上高が減少した要因としては、他の自動車メーカーへの規制クレジット売却収入や納車台数の減少、車両の平均販売価格の低下が挙げられる。また、エネルギー発電および蓄電事業の売上高も減少した。一方で、急速充電器「スーパーチャージャー」のネットワークを含む事業部門は業績の下支えとなった。

同社株は決算発表後の時間外取引で当初は上昇したが、米東部時間午後4時48分(日本時間24日午前5時48分)時点ではほぼ変わらず。

マスクCEOがトランプ米大統領を支持して以来、テスラのブランドに対する賛否はますます分かれている。マスク氏が短期間ながら政権に協力した際には、政府支出の大幅削減を試みたことが、リベラル寄りの顧客層の多くから批判を招いた。本業の妨げになるとの懸念も一部浮上し、複数のアナリストがここ数週間で業績見通しを下方修正していた。

規制クレジット売却収入は4-6月期に26%強減少し、4億3900万ドルとなった。トランプ政権が自動車メーカーに対する燃費基準の違反罰則を撤廃するのに伴い、この収入は今後急減する見通し。

著者:Kara Carlson

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事