半導体メーカーは、チップの研究開発費用を吸収するために複数の自動車メーカーに販売できる。それに対し、小鵬汽車の独自チップは自社以外のクルマに搭載するのは難しく、(スケールメリットを得にくいため)コスト面で不利になる。

だが、何董事長はそのデメリットを認めつつ、「わが社が(単なる車両メーカーを超える)ハイテク企業を目指すうえで、半導体の独自開発は避けて通れない」と強調。理由を次のように説明した。
「外部のサプライヤーは汎用的なソリューションを提供しており、わが社が利用する機能は一部にすぎない。自社のAIモデルのニーズに合わせた独自のAI半導体を開発することで、チップの演算能力の利用効率を大幅に高められる」
演算能力の利用効率を最適化
このような利用効率の最適化を通じて、小鵬汽車は図霊チップの1基当たりの実効演算能力を750TOPSに引き上げた。

それをエヌビディアのチップと比較すると、現行世代の「DRIVE Orin(ドライブ・オーリン)」の254TOPSはもちろん、次世代の「DRIVE Thor(ドライブ・ソー)」の約700TOPSをも実質的に上回る。
小鵬汽車はG7 Ultraに続き、近くマイナーチェンジを実施する主力セダン「P7」にも図霊チップを採用。その後も搭載車種を広げていく計画だ。
(財新記者: 翟少輝)
※原文の配信は7月5日
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