「雑魚寝でしんどい」→「個室で快適に!」 いつの間にか大進化を遂げたフェリー。「ホテル並みの快適さなのにコスパ良好」な”実態”
同航路の船「はまゆう・それいゆ」は就航がコロナ禍のさなかとなり、十数人が同じ部屋で就寝することで「三密」が発生しやすい大部屋ではなく、個室を中心に客室を構成した。

東京九州フェリー「それいゆ」。僚船「はまゆう」とのすれ違いの際に撮影(筆者撮影)
結果、これが「クルマごと船に乗り込み、個室で人と会わずに過ごせる船」と評判を呼んだ。目標であった「乗船率70%」をコロナ禍のさなかでもクリア。日によっては満席となるほどの好調ぶりが、いまも続いている。

名門大洋フェリー「フェリーきょうと」(筆者撮影)

阪九フェリーの半個室シングル(筆者撮影)
料金アップも客数は増加
続いて「建造中の船の設計変更」に踏み切ったのが、「名門大洋フェリー」だ。2021年12月にデビューが近付いていた「フェリーきょうと」は、大部屋スペースの大半を「コンフォート・リクライニング」などの半個室に振り向けた。
寝具やコンセントもしっかり設置し、カプセルホテルと同程度にパーソナルスペースを取ったことで料金は上がったものの、利用者離れは起きなかった。
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