あと数年は我慢、渋谷駅「乗り換え不便」解消の道 空中回廊と地上自由通路で移動も眺望もすっきり
2013年3月に東急東横線が地下化され副都心線と相互直通運転を開始。2019年11月には渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)が開業し、2020年は1月に東京メトロ銀座線のホームが移設・島式化され、6月にはJR山手線と埼京線のホームが並列化した。
2023年1月にはJR山手線のホームが島式ホーム化した。そして、今年5月19日にスクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の起工式が行われた。全体の完成は9年後の2034年度だが、それに先立つ2031年度にはスクランブルスクエア第Ⅱ期が完成する予定だ。

駅設備の工事は2030年度にほぼ完了
利便性の点で特筆すべきは、通路、改札、階段などの駅設備や主要施設の工事がスクランブルスクエア第Ⅱ期の完成よりも1年早い2030年度にほぼ完了することだ。
それに伴い、銀座線ホームの上に整備される「4階東口スカイウェイ(仮称)」、スクランブルスクエア西棟の西側に整備される「西口3階上空施設(仮称)」の一部がほぼ完成し、3〜4階レベルでの歩行者ネットワークが大きく改善される。
7月8日、4階東口スカイウェイ予定地の見学会が行われた。スカイウェイとは渋谷駅を中心に東の宮益坂と西の道玄坂を上空のデッキでつなぐ歩行者動線である。渋谷駅と宮益坂上・道玄坂上は高低差が18mある谷地形となっているが、スカイウェイが完成すれば、ほぼフラットで結ばれるため、車いすの移動者やお年寄りも移動しやすくなる。

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