「なんだこれ!(怒)」「昨日も終電でさ」独り言や愚痴で部下を絶望させる上司たち 部下が辞める3つの「無意識の言動」

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「そしたら、あるとき、部下が辞めると言ってきて。理由を聞いたら、『Tさんはかなりお忙しそうですが、自分は昇進して管理職になっても、Tさんみたいには頑張れないと思うんです。だったら早めに辞めたほうがいいと思って』と言われました。

そのとき、『深夜残業とか休日出勤の話をしすぎた!』って思いましたね。ほんと反省しました」

こういった離職を防ぐためにも、部下との会話で忙しさを話のネタにしすぎることは要注意です。

注意すべき言動3:会社の愚痴、仕事の愚痴を言う

以前、コンサルティングをした会社にYさんという部長がいました。

温厚な方ですが、毎年のようにYさんの部下が離職していました。

社長がそれを心配し、離職を申し出た人から本音を聞き出して欲しいと言われ、話を聞くと、こう話されました。

「Yさんはよく面倒見てくれたし、いい人だと思うんです。

ただ、平日は深夜まで働いてて、土日も出勤してるみたいで、ため息ついてつらそうに仕事してるんですよ。

それで会社に対する愚痴とか仕事の愚痴が多かったんです。

Yさんを見ていて『自分も昇進したらこうなるのか』と思うと、あまり長くここにいてはいけないと思いました」

上司のネガティブ発言は部下から希望を奪う

上司が会社の愚痴を部下に言うと、その愚痴を聞いた部下は「それはひどいですね」と、会社に不信感を募らせます。

また、仕事の愚痴を部下に言うと、部下は将来の仕事に対する魅力を感じなくなります。

それが部下の離職の動機を高めていきます。そのため、会社の愚痴や仕事の愚痴は部下には言わないことです。

これらの言動は知らず知らずのうちに部下の離職を招いてしまいやすいものです。

人手不足が深刻化する昨今、部下の離職は会社にとって大きな痛手となります。そのため、今一度、こういった言動をとっていないか、留意していただければと思います。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

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