「なんだこれ!(怒)」「昨日も終電でさ」独り言や愚痴で部下を絶望させる上司たち 部下が辞める3つの「無意識の言動」

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特に、上司の感情は部下の感情に強く影響します。

疲労には肉体的疲労と精神的疲労がありますが、同じ仕事でも雰囲気の良い組織の中でやるのと、雰囲気の悪い組織の中でやるのとでは、精神的疲労の度合いは全く異なります。

そのため、上司のネガティブな独り言が組織の雰囲気を悪くすると、その雰囲気の中で仕事をする部下は精神的にぐっと疲れやすくなり、それが離職を招きます。

しかも独り言を言っている上司は、無意識のうちに言っていることがあるため、自分が独り言を言っていることに気付いていないことも少なくありません。

その点も要注意です。

注意すべき言動2:深夜残業、休日出勤を話のネタにする

部下の離職を招いていることに気付きにくい言動の2つめが「忙しさを話のネタにする」ということです。

20代後半で転職し、今はIT系企業に勤めるUさんは、前職を辞めた理由をこう話してくれました。

「前の会社は仕事も面白かったし、上司もいい人ばかりだったし、給料も良かったです。でもマネージャーの人たちが本当にきつそうでした。

毎晩12時過ぎまで仕事して、朝は早くから出社してて、4時間も寝てないって言ってました。

『もういつ倒れてもおかしくないわ』とか言うんで『大丈夫です。倒れたら僕が救急車呼ぶんで(笑)』って答えてましたけど、内心ひいてました。

自分もいずれマネージャーになるとこうなるのかと思ったら、もうこの会社にいちゃいけないと思いました」

部下に残業や休日出勤をさせなかったとしても、上司が残業や休日出勤に追われていると、部下は「自分は数年後、ああなるのか」とイメージし、その未来に身の危険を感じ、絶望して離職します。

とりわけ上司が「昨日も12時過ぎまでやってた」「土日も出社してた」という話をすると、部下は「そうなんですか。大変ですね……」と上司の労をねぎらいながらも、未来に絶望していきます。

深夜残業、休日出勤の話をしすぎて部下が辞めた

大手会計事務所で働くT氏は、忙しさを話のネタにしすぎた結果、部下が離職した経験があります。

「深夜まで働くとか、休日出勤するとかって、1つの話のネタなので、よく部下に話してました」

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