一方の淳さんとは新宿の飲み屋街で「飲み友だちになれそう」と感じた。店員や他の客への気遣いが自然で、穏やかで自立した人となりがわかった気がしたという。
結婚相手を見定めてからの聖子さんの行動は大胆だった。婚約もしない段階で聖子さんを親に紹介しようとするのんびり屋の淳さんに「私はこういうスケジュールでいきたい」と結婚までのロードマップを提示したのだ。そこには自分の誕生月である11月には婚姻届を出したいので、逆算すると今何をするべきなのかが記されてあった。
「彼はビビっていました(笑)。でも、後から聞いたら、私にしっかり者の印象を持ち、このスケジュールに乗っかればいいのかもと感じたそうです。実際、すべて予定通りに進みました」
結婚生活に制約なし
強い男性ではなく柔軟な男性と出会ってから10カ月後に結ばれた聖子さん。結婚生活には制約が多いというイメージは間違いだったと断言する。
「共同生活なので、相手に心配をかけないためのルールはあります。外で飲んでいて帰宅が夜の12時を過ぎそうなら連絡を入れる、という程度です。門限などはありませんし、それぞれの友だちと飲みに行ったり旅行したりもしています」
もちろん、お互いの友だちを交えて食事することもある。飲み友だちと家族になったような感覚なのだろうか。
「友だちと家族は違います。友だちと一緒にいるのは楽しいけれど、困ったときに助け合えるのは家族です。先日、ちょっとした手術を受けました。鼻血がダラダラ流れて止まらなかったときにずっと寄り添ってくれたのは夫です。心強かったです……。そんなときの同伴を友だちには頼めません」
年収は同じぐらいだという淳さんとは生活費用に共同の銀行口座を設けて、足りなくなったら同額ずつ入金するようにしている。お金を管理しているのは聖子さんだ。
「月14万円の家賃は夫が9万5000円を負担し、私が4万5000円と差をつけてもらっています。美容代にお金がかかるからという理由です(笑)」
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