周囲からの良い影響を受け、今度こそ結婚相手を見つけようと決意した聖子さんはマッチングアプリを再開するにあたって方針を立てた。まずは恋愛と結婚を分けて考えることだ。
「イケイケのカッコいい人が好きな私ですが、それはEXILEのライブを観に行けば満たされます(笑)。経験上、オス味が強い人は私にはパートナーとして合わないことがようやくわかりました。カッコ良くなくても飲み友だちにはいそうな感じの男性であれば結婚相手として問題ありません」
次に、従順な性格ではない自分をそれとなく表現したプロフィール文を作成。それをちゃんと読んだうえで求めてくれる男性の中から、客観的な視点も取り入れてパートナーを選ぶことにした。その他の条件は、年収や年齢は自分と同じぐらいで、東京在住であることだ。
「2024年の2月からアプリを再開して、30人ぐらいとメッセージのやり取りをしました。相手のプロフィールとメッセージの文章で真剣度はある程度わかります。話題は相手からの提供待ちだとお互いを知るまでに時間がかかってしまうので、私のほうから相手が書きやすくなるような話題を振り、私が相手に興味があることも伝えるようにしました」
候補を3人に絞った
営業職で培われたコミュニケーション術を大いに発揮した聖子さん。3人の男性に絞り込み、デートを重ねた。
「私の場合、自分だけで判断すると失敗しかねません。友だちに紹介してもらった婚活のプロに相談会を開いてもらったんです。3人とも素敵な男性でしたが、相談会で話しているうちに1人は私とは明らかに合わないことがわかりました」
残った2人のうち、現在の夫である淳さん(仮名、38歳)は自分で選べた。恋愛感情ではなく、生活のパートナーとしてふさわしいかどうか、という視点だった。
「もう一人の方はちょっとメンタルが弱そうで、毎日でも私と電話で話したい様子でした。精神的に依存されるのは困ります」
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