フジテレビ、企業風土などを検証する番組を放送「女子アナは上質なキャバ嬢」…役員主導で接待グループ

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フジテレビ

フジテレビを巡る一連の問題で、同社は6日、元タレントの中居正広氏による性加害問題の背景と指摘された企業風土などを検証する番組を放送した。

今回の問題では、中居氏と長年懇意だった元編成部長の言動が批判されたが、ある社員は「どのタレントとも、初めて出会った時の関係性が保たれていくのが慣例」と証言。大物出演者にものが言えない空気感が醸成される土壌を指摘した。

同社では、広告主などの接待に向けて役員主導で若手女性社員のグループも結成されていた。番組では、問題発生当時に元専務取締役だった大多亮氏から、かつてグループの会合で「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢。ホステスで売れるアナウンサーが良いアナウンサーだ」と言われたという証言も伝えられた。

40年以上、経営に携わった日枝久氏については、元社長の豊田皓氏が「権力におもねる“取り巻き"が増殖し、経営判断を誤る時がある」と振り返った。

また、清水賢治社長は、港浩一元社長ら問題発生当時の役員が同社黄金期の番組制作者だったことについて、「ヒットメーカーや特ダネを取る記者が良い管理職になれるわけではない。視聴率の改善が最優先になっていた」とコンプライアンスなどが後回しになった実情を認めた。

ビジネスと人権問題に詳しいオウルズコンサルティンググループの矢守亜夕美氏は「みそぎが済んだのではなく、始まりの地点に立った。あえて厳しい目で見ていく意識が我々にも大事」と語った。

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