〈インタビュー〉マーケティング会社「刀」の森岡毅CEOに「ジャングリア沖縄の開業」「イマーシブ・フォートでの試行錯誤」を聞いた
――イマーシブ・フォート東京を展開し、「西武園ゆうえんち」を支援、「ハウステンボス」は支援中です。そういったものがすべて生きるのがジャングリアですか。
イマーシブ・フォート東京は僕らのリスクでやっている超攻撃型プロジェクト。刀には純資産が200億円近く(2024年11月期の株主資本は161億円で、最終損益は24億円の赤字)あり、1~3期ぐらい数十億円の赤字を出しても、どうのこうのではない。
利益が上がったとして、ちまちまと内部留保を貯めて、株主と経営陣だけで分けて潤うために会社を作っていない。

西武園ゆうえんちとハウステンボスに関してはクライアントからの期待がある。西武園ゆうえんちではいろいろなチャレンジがあり、コロナ禍のど真ん中にリニューアルオープンした。
そういう時期にもかかわらず、パークのバリューを上げようと意思決定した西武ホールディングスの後藤高志会長を尊敬している。それぞれに事情があり、細かいことは墓場までしか持っていけないので申し上げない。
刀はプライベートカンパニーであり、株主たちさえOKであれば、挑戦する超攻撃型ベンチャーであり続けたい。ジャングリアで何とか手堅い離陸をして、うまくいったその先はまさにオールインだ。

ジャングリア型ができる場所は何百とある
――ジャングリアがうまくいった後には株式上場を見据え、その資金で世界展開を考えていますか。
そうだ。ジャングリアで1つのパークを成功させることも大事だが、それ以上の未来を見ている。ジャングリア型の1000億円未満の設備投資で造れるパークを建てて、回収できる場所は何百とある。アジアだけでも300ぐらいある。
今、USJ型やディズニー型のパークを作ったら7000億円とか1兆円ぐらいかかると思う。1兆円投資して回収できる場所は十数カ所あるかどうか。だから超大型バトルシップテーマパークを建てるのが奇跡と言われている。
ジャングリアは投資金額が10分の1や7分の1で済む。投資金額が少なく、回収できるのであればチャンスが広がる。居抜きで入れる大型ゴルフコースが2つあったらジャングリアができる。十数個建てたとしたらオリエンタルランドに匹敵する会社が作れる。
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