【アニメ映画頂上決戦を制すのは?】映画「鬼滅の刃」新作が7月18日ついに公開!立ちはだかるはコナン「150億円」、前作「400億円」の高い壁
では、社会的関心を集める劇場版3部作第1章は、どこまでのヒットになるのだろうか。それを考える上では、過去の劇場版の実績が、ひとつのヒントになるだろう。
前作は興収404.3億円のスーパーヒットになったが、コロナ禍の特殊な状況が追い風になっていた。
2020年春から夏にかけて世界的に映画製作は滞り、洋画大作の供給はストップ。シネコンに新作がほぼなくなったなか、数少ない邦画大作の隙間を縫うタイミングの封切りによって、全国403館で上映された同作は、シネコンのスクリーンを占拠する前代未聞の興行になった。
コロナ禍の作品供給不足の渦中において、ひとつのシネコンの複数のスクリーンで30分置きに上映回があり、1日に30~40回上映されるような極端なケースが少なくなかった。
そんな上映状況と作品の持つ力が噛み合って、ヒット規模が驚異的に増幅した。平時に戻った現在ではまず起こり得ないヒットスケールと言えるかもしれない。

テレビアニメ再構成上映は興収が下がっている
その後、前述の通り、ワールドツアー上映と銘打つ、シリーズ2作のテレビアニメ放送の合間をつなぐ劇場版が2作公開されたが、興収は以下の通り。
41.6億円
『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(2024年2月2日公開)
23.1億円
テレビアニメの再構成版としては大ヒットであるものの、前作の数字からすると物足りなくも感じる。加えて、2作目は1作目の半分ほどにまで興収が下がっている。

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