「英語が話せる子供に⋯」「授業料の安さも魅力?」日本人も増加する「マレーシアへ教育移住」選ぶ人の"3つの理由"

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マレーシアの映画館で日本の映画を観たとき、日本語の音声そのままに、マレー語、英語、中国語の三か国語の字幕がついていて驚きました。

そんな環境だからか、マレー語と英語のバイリンガルだけでなく、中国語や他の言語も話すトリリンガルがごまんといます

マレー語、英語、中国語、日本語を自在に操るマレーシア人の友人が何人かいますが、相手によって言語を切り替えるさまがあまりに見事で、一度「どうやって何か国語も習得できたのか」と尋ねたことがあります。彼らは謙遜して「環境のおかげです」と言っていました。

友人同士が集まるときはマレー語や英語、家族で話す時は自分たちの民族の言語。彼らにとって「言語を使い分ける」のは「当然のこと」だそうです。

看板
マレー語、英語、中国語で書かれた看板。マラッカ旧市街(チャイナタウン)、ジョンカーウォークの入口にて(写真:筆者撮影)

このような環境下にいると、言語に自然と興味を持つようになるのかもしれません。

事実、我が家の子どももインターナショナルスクールの選択授業で中国語を選択していますが、中華系マレーシア人や中国人留学生の友達と時折中国語で会話するなど、日常生活に生かしている場面が見られます。

まずは英語、そしてマレー語や中国語などの言語を日常生活の中で覚える機会に恵まれるマレーシアは、言語習得には非常に理想的な環境と言えるのでしょう。

【理由②】一国の中で「多様な文化体験」ができる

言語の話にも通じますが、多民族国家ならではの多様な文化や価値観に触れることが、国際的な感覚を養う貴重な機会と考える親御さんも多いようです。「英語が通じるアジアの国」はほかにもありますが、これほど多様な文化が共存しているのはマレーシアならでは、ではないでしょうか。

ある町では中華系の仏教寺院の隣にヒンドゥー教寺院があり、モスクやキリスト教会もその場所から徒歩圏内にあります。ひとつの国で、まるで世界旅行をしているような気分になります。

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