「コカ・コーラ」200円時代突入へ、今秋値上げで赤字自販機は2~3割に激増も。競合のサントリーやダイドーも苦戦で、業界内での連携が加速か

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自販機台数でトップのコカ・コーラと2位のサントリーも例外ではない。

約70万台の自販機を有するコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(以下、コカBJH)は、ここ数年の価格改定がじわじわと影響し、昨年10月の値上げで販売減が顕著になってきた。

サントリー食品インターナショナルで国内飲料事業を統括する内貴八郎専務も「(値上げによって自販機の売り上げは)いっぺんに落ちた」と危機感を示す。

競合同士の連携が進む

こうした市場環境の厳しさから、業界では競合間の連携が進む。活発なのは商品の相互販売だ。

例えば、2016年にはダイドーとキリンビバレッジが、2019年にはアサヒ飲料と伊藤園が、それぞれの自販機でお互いの商品を扱い始めた。それぞれがブランド力のある商品を販売しあうことで、“乗り合い”による売り上げ増が狙える。

また、2023年1月にはダイドードリンコとアサヒ飲料が合弁会社ダイナミックベンディングネットワークを設立。合弁会社を通じて、ダイドーが持つAI技術を活用したオペレーションをアサヒの自販機にも展開することで、ルートセールス担当者1人当たりの担当自販機台数や販売本数、売上高の向上を目指す。

人口減少が続く中で、個社の努力による販売増や採算改善は限界に来つつある。競争はしながらも、協業できる領域を幅広く模索していくことが必要な時期を迎えている。

本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「【限界の自販機】「コカ・コーラ」200円時代突入へ、今秋値上げで赤字自販機は2~3割に激増も。サントリーやダイドーも苦戦で、連携の動きは加速か」でご覧いただけます。
田口 遥 東洋経済 記者

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たぐち はるか / Haruka Taguchi

飲料・食品業界を担当。岩手県花巻市出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、京都大学大学院教育学研究科修了。教育格差や社会保障に関心。映画とお酒が好き。

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