では、「適度なスピードを自分の体に覚えさせる」ことからいきましょう。
次の文章を、今の自分の感覚に合ったスピードで、15秒間で何回言い終えるか、指を折って数えながら試してみてください。
話す力は大切です。仕事にうまく活用しましょう。
2回 → ゆっくり
3回 → 標準
4回 → 早め
いかがでしたか。では、今度は15秒間でちょうど3回、言い終えるように話してみてください。そのスピードを自分の標準にするのがお勧めです。
話す早さをコントロールする
ここまでで、標準のスピードはわかりました。次にやることは、コントロールです。最初にやるのは、話し始めを標準スピードよりも意図的に「遅くする」ことです。
例えばプレゼンの場合、話し始めは「よろしくお願いします」「総務部総務課の濱田です」のように、慣れて言いやすい言葉になります。
言いやすい言葉は早くなりがちです。早く始めてしまうと、それが、その後の話の基本ペースになってしまい、結果的に早すぎる話し方を続けることになってしまいます。ですので、最初は意図的に「ゆっくり」です。
そうして、うまくスタートが切れても、早口な人はだんだんとスピードが上がっていきます。次は、リセットです。「早くなってきた」と感じたり、言い間違いが出始めたりしたら、オーバースピード。もとのスピードに「リセット」する必要があります。
ここでお勧めなのが「口を開ける」ことです。普段よりも口を大きく開ければ、早く話せなくなり、スピードが落とせ、リセットできます。
プレゼンなど、大勢に向けて話すときに口を開ける目安は「あ」を発音してみて、人差し指と中指の2本をタテに揃えて入れられるレベル。かなり大きいです。
なぜ、「あ」なのかというと、「あ」が最も大きく開けないと発音できない母音だからです。「あ」で開けるイメージを作っておくと、他の母音はそれに引っ張られて開いていきます。そうすると明瞭に話せますので、滑舌が悪いという自覚がある人は、これで解決できるというメリットもあります。
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