あなたのウソは、だいたい見破られている

ボディランゲージに現れる不都合な真実

多民族国家アメリカでは、かなり誇張しても、弁が立つことが美徳とされているし、やたらと褒める文化なので、かなり(悪意のないものも含めて)ウソを言う人も多いのではないか、という印象がある。一方で、日本人は誠実でまじめな国民性からして、ウソを言う人は相対的に少ないとの個人的な印象はあるが、正式な統計というものはないので、確認しようがない。

ただ一昨年、日本の民放テレビの企画で、「ウソつきな国ランキング」という調査をしたところ、「あなたはウソをよくつきますか?」という質問に「はい」と答えた人の割合は日本が世界39か国中、ペルー、アルゼンチン、メキシコに続いて4位になったという。一カ国につき100人程度のサンプルということで正確性は期待できないが、ちょっと驚きの結果である。

いわゆる本音と建前という相手を思いやるウソ、事を荒立てないためのウソも含まれるのかもしれないし、そもそも、「ウソをつきますか」という質問に対してウソをつかずに「はい」と答える正直さも影響しているのかもしれない。

ウソをつく国民性かどうかは別にして、アメリカはこの「ウソ」の研究が非常に盛んで、特にボディランゲージでウソを見破れる!と言う説はかなり根強い。

知り合いの弁護士によれば、大事なM&Aのネゴシエーションの席に、ボディランゲージの専門家を同席させることもあるという。ボディランゲージから相手の手の内を読み、ハッタリやウソを読み取ることができれば、ベストプライスで売買できる、ということらしい。

心の変化を表す「マイクロエクスプレッション」

筆者が大好きなアメリカのドラマに「Lie To Me」がある。これは精神行動分析学者である主人公が、「マイクロエクスプレッション」という顔のほんのちょっとした表情や体の動きから犯罪者のウソを見破り、事件を解決していくストーリー。このドラマ、実はアメリカの非常に有名な心理学者ポール・エクマンの研究結果がストーリーのモチーフになっている。

エクマンは人間の感情は大きく分けてJoy (喜び)、Surprise(驚き)、Sadness(悲しみ)、Anger(怒り)、Disgust(嫌悪)、そしてFear(恐怖)の6つから成り立っており、それぞれに固有の表情がある、と分析した。喜びの表情をみせながら、そこにコンマ数秒の「怒り」の表情が入り込んでいる、といったほんの小さな「矛盾点」を見つけ、本性や本音を洗い出していく、という手法だ。

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