山手線「パンタグラフ大量破損」何が起きたのか 車掌が異変に気付き発見、ワンマンでも大丈夫?
JR東日本によると、電力関係の社員が徒歩で全線を点検した結果、翌23日の0時30分過ぎに新橋駅構内の架線設備が断線しているのを発見。その後復旧作業を急いだ。23日始発からの運転はできず、再開は内回りが同日の朝7時08分、外回りは8時26分となった。
断線していたのは架線設備のうち、電車に電力を供給する「トロリー線」を支える「補助ちょう架線」とよばれる部分。JR東日本は、金具との接続部の不具合により補助ちょう架線が切れて垂れ下がり、接触したパンタグラフが損傷したと推定しており、詳細は調査中だ。断線が発生した時期についてはわかっていないという。

21編成のパンタグラフに損傷
今回不具合のあった部分は2024年の11月に工事を行っており、作業の内容としては「特殊な工事ではなかったと考えている」(JR東日本)。
同社によると、補助ちょう架線と金具の接続部は1年に1回、地上から目視で異常の有無を確認しており、5月24日の始発までに直近1年間に同種の工事を行った部分については緊急点検を実施した。点検の結果、異常がある部分はなかったという。
パンタグラフが損傷したのは、山手線を走る50編成の電車のうち21編成。損傷が見つかった21編成はすべて当日に外回りを走っていた電車という。
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