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【最新のハーレーダビッドソン像とは】「X500」「パンアメリカ1250ST」「ストリートグライドウルトラ」乗り比べてわかった個性と進化

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  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト
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パンアメリカ1250STのエンジン。レボリューションマックス1250と呼ばれる1252cc V型2気筒エンジンを搭載し、最高出力150HP(112kW)/9000rpm、最大トルク127Nm/6750rpmを発生する(写真:三木 宏章)

走り出して感じたのは、車体サイズのわりにロール方向を軽くすることで、トレール量を少なめに設定していることだ。意外に直進安定性が少なく、路面の継ぎ目やバンプで神経質なハンドリングが垣間見えるのも事実で、このあたりは他メーカーアドベンチャーモデルに軍配が上がる。とはいえ、パンアメリカ1250STの魅力は決定的にエンジンパフォーマンスであり、この部分にこだわるオーナーも少なくないだろう。

試乗したモデルにライドハイト機能(停車時と走行時などで車高が変化するデバイス)がついていなかったが、車高に関してはシート高が非常に低く作られており、850mmで足つき性もよい。176センチの筆者であれば、かかとが両足つき、非常に扱いやすい部類だ。安心かつ洗練された最新のエンジン特性に軽やかなハンドリングは、多くのユーザーにとっても楽しめる1台といえる。その点では今までのハーレーダビッドソンとは違った、使いやすい、ユーザビリティに優れたマシンだろう。

「ストリートグライドウルトラ」試乗インプレッション

筆者によるストリートグライドウルトラの試乗シーン。車両価格は440万8800円(税込)(写真:ハーレーダビッドソンジャパン)

最後に試乗したストリートグライドウルトラは、ハーレーダビッドソンの伝統が凝縮されていた。大柄なボディは390kg以上と重量級だが、実際に跨ってみるとシート高が低く、エンジンの搭載位置も低重心なため、サイドスタンドをはずして車体を起こす作業が意外なほどスムーズだった。

さらに、ハンドルが結構手前に引かれていることからライダーの乗車位置も自然。シート位置と形状、それとハンドルの距離がじつにうまく作り込まれている。また、手に触れるスイッチ類なども大きめに設計され、安心感の演出も見事だ。

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【圧倒的なトルクは街乗りで持て余すほどの力強さ】

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