【最新のハーレーダビッドソン像とは】「X500」「パンアメリカ1250ST」「ストリートグライドウルトラ」乗り比べてわかった個性と進化

ハーレーダビッドソンのモデルが一堂に会する試乗会が横浜で開催された。限られた時間ではあったが、小中排気量を担うXシリーズの「X500」、アドベンチャーモデルとなる「パンアメリカ1250ST」、グランドアメリカンツーリングのカテゴリーに属する「ストリートグライドウルトラ」という3台の2025モデルにテストライド。異なるタイプのニューモデルに試乗してきたのでレポートをお届けしたい。
「X500」試乗インプレッション

昨年に普通2輪MT免許で乗れる「X350」をレポートしたが、今回試乗したX500は排気量だけのアップデートではなく、フレームからまったくの別物としてリリースされている。Xシリーズにはハーレーダビッドソンの販売戦略として、今までの重厚なイメージから脱却し、小型軽量モデルをラインナップすることで、新しい世代も引き込みたい狙いもあるのだろう。高額なレジェンドモデルだけではなく、若い世代にも購入しやすい価格設定で間口を広げる。
近年、日本国内での販売に向けた取り組みによって一定層を顧客としてつかんだ同社だが、2輪車の免許所得平均年齢も年々上がっており、実際のところ大排気量車両がウリともいえるハーレーダビッドソンの中でもダウンサイジングを望む声もあると聞く。ならば、若い世代へのアプローチに加え、長く乗り込んできたベテランライダーが愛するレジェンダリーモデルからのダウンサイジングという、2つの異なる要望に応えるモデルとして、一昨年国内導入されたX350とX500の存在意義は非常に大きい。
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