JR東「荷物新幹線」、料金をJR貨物と比べてみると? 専用車両も導入「新しい発想」何を載せて運ぶか

東京駅の新幹線ホームに上がって有楽町の方向に進むと、ホーム先端にグレーとグリーンの制服を着た10数人のスタッフたちが待機していた。20番線には新潟行き上越新幹線「とき319号」が11時40分の発車を待っている。
スタッフたちは客のいないタイミングを見計らって、1号車と2号車にそれぞれ2つずつ、計4つのドアの前でこれから始まる作業の段取りを確認していた。彼らはJR東日本グループで物流業務を担うジェイアール東日本物流のスタッフ。4月18日金曜日、新幹線の客室を利用した荷物輸送の大口定期運行輸送サービスがこの日始まった。
降りてきたのは海産物や銘菓
とき319号が出発すると、すぐに20番線の頭上から「まもなく列車が到着します」というアナウンスが聞こえた。スタッフたちはホームに沿って気をつけの姿勢で横一列に並び、列車の到着を待つ。そして、11時44分、先頭部分が長い見慣れたグリーンの車両がホームに滑り込んだ。新青森駅を8時29分に出発した東北新幹線「はやぶさ50号」である。
列車が停車してドアが開いたが、1号車と2号車のドアからは乗客が降りてくる様子はない。代わりに数人のスタッフが列車に乗り込んだ。彼らはデッキに置かれていた折りたたみ式のスロープ板を取り出し、ドアとホームの隙間に架けると、すぐに荷物を満載した台車がホームに降ろされた。
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