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想定外!フィリピン中間選挙で事前予想を覆してドゥテルテ派が躍進、厳しさ増すマルコス大統領の政権運営

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  • 柴田 直治 ジャーナリスト、アジア政経社会フォーラム(APES)共同代表
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サラ氏は次期大統領になれば必ずや厳しい報復に出るだろう。親の仇であり、自分が受けた仕打ちに対する復讐だ。その意思は極めて強いようにみえる。なんらかの容疑でマルコス氏や主要人物を逮捕したり、マルコス家の財産を没収したりすることも考えられる。

フィリピンではマルコス家が国外に追放された1986年の「ピープルパワー政変」以降の7人の歴代大統領のうち、エストラダ、アロヨ、ドゥテルテの3人が投獄されている。同じく任期が1期に制限され、歴代大統領が退任後に相次いで逮捕されている韓国と同じ構図だ。

サラ氏を弾劾したいが…

そうした事態を避けるためにマルコス陣営としては是が非でもサラ氏を弾劾したいところだが、それがだめなら、どうするか。

大統領の父の元大統領(シニア)は、任期を超えて権力の座に居座るため戒厳令を発出し、当時の憲法を停止した。シニア時代の最大の政敵だったニノイ・アキノ元上院議員は亡命先のアメリカから帰国したマニラ国際空港で射殺された。

マルコス陣営はこうした強権の過去にならうのか、他に道はあるのか。今後の展開を注視したい。

ちなみにボクシング界のレジェンドでかつて上下院員を務めたマニー・パッキャオ氏は与党連合の一員として今回上院選に立候補したが、18位と惨敗した。3年前の大統領選にも出馬し3位で敗れたが、選挙期間中にはマルコス大統領を激しく批判していた。

2025年7月、引退以来4年ぶりにアメリカ・ラスベガスで世界タイトルを懸けてリングに戻ると報道されている。

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