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チョコレートも日本酒も熟成チーズも”あっという間”に完成!日本ハイドロパウテックが独自開発した「加水分解技術」の潜在力

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さらには、カカオの実を収穫する上流工程にも同社技術を応用することで、発酵や乾燥などを含めても1日もかからずにチョコレートにすることができる。しかも均質で歩留まりが高い。

そしてもうひとつ。一般的なチョコレートは、より滑らかで優しい味わいにするため、全粉乳を混入することが多い。ミルク成分を加えないダークチョコレートに対し、ミルクチョコレートと呼ばれる。

エニワンチョコでは、この全粉乳の代わりに白インゲン豆とうるち米を原料とし、カカオを加工したのと同様の技術を用いてミルク感を出すことで、乳成分を用いない100%プラントベースのミルクチョコレートやホワイトチョコレートを実現している。

ではどのような技術を使っているのか。日本ハイドロパウテックがチョコレート製造で用いているのは「加水分解技術」だ。

私たちの身の回りでは、プラスチックやゴム製品が時間の経過とともに劣化し、ネバネバと軟化したり、割れやすくなどなどの現象として、その名前を聞いたことがあるかもしれない。それらも加水分解技術のひとつだが、同社ではこの化学現象を食品加工に応用している。

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