中国BYD、「高級車」と「輸出」が成長持続を後押し 1~3月期決算は売上高36%増、純利益は倍増

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BYD傘下の超高級ブランド「仰望」は2000万円クラスの高価格にもかかわらず販売が伸びている。写真は同ブランドの大型セダン「U7」(仰望ブランドのウェブサイトより)

中国のEV(電気自動車)最大手のBYD(比亜迪)が驚異的な成長を維持している。同社が4月25日に発表した2025年1~3月期決算では、売上高が1703億6000万元(約3兆3539億円)と前年同期比36.4%増加。純利益は91億5500万元(約1802億円)と前年同期比倍増を達成した。

BYDの自動車事業はEVとPHV(プラグインハイブリッド車)に特化しており、エンジン車は生産していない。1~3月期の販売台数は(国内販売と輸出の合計で)100万800台に上り、前年同期比59.8%増加した。

(訳注:BYDは自動車事業のほか、祖業である電池事業や電子機器の受託製造事業なども手がけている)

「超高級車」の販売好調

注目されるのは、1~3月期の純利益が売上高を大きく超えるペースで拡大したことだ。その裏には利幅の大きい高級車の売れ行き好調がある。BYD傘下の高級ブランド「方程豹(ファンチェンバオ)」、「騰勢(デンツァ)」、「仰望(ヤンワン)」の販売台数は、1~3月期は合計5万2600台と前年同期比36.5%増加した。

中でも車両価格が100万元(約1969万円)クラスの超高級車をそろえる仰望ブランドは、(2023年11月の販売開始からの)累計販売台数が1万台を突破。これは(大衆車ブランドのイメージ払拭を目指す)BYDにとって大きな成果と言える。

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