なぜ、娘は母の呪縛から逃れられないのか

結婚が決まると見えてくる「親」という毒

親から自立できていない人は、親の干渉を許してしまいます。でも、それが異常だと気づきません。親に喜んでもらいたいから当然だと考えてしまいやすいのです。

自立できている状態というのは、内部に存在している親毒に対する耐性が十分働いて、「自分で決める」という当たり前なことが、あらゆる場面で普通にできることです。

その決定に、毒素によるマイナスの影響が働かないということです。しかし、これが実に難しいことなのです。

なぜならば、それが毒であると認識していない場合、それを排除することはできないのですから。親毒の持っている毒素の中でいちばんタチの悪い働きは「麻痺」させるということです。

これは、それが本心では不本意なことであっても「これでいいのだ」と思わせてしまう猛毒です。

結婚したいなら親の意見を無視しなさい

このままいくと、彼女は結婚もできません。結婚することさえ、母を不幸にすることなのだと思い込み始めていたからです。

母からまかれた罪悪感に縛られ、母のために生きる人生に幸福はありません。子どもにとって、最大の親孝行は、自分が幸せになることです。幸せにならなければ、親に感謝することもできません。

子どもから感謝されない親はどれほど不幸でしょうか。

私はたくさんの実例を目撃しています。親が死んだとき、涙も出なかったとか、うれしかったと語る人々を。そして、死の床に伏しながら、わが子に恨まれて死んでいくことを嘆いている悲惨な親の姿を。

だから私はおすすめしています。結婚して幸せになりたいなら、親の意見を無視しなさいと。

それは、親の存在を無視することでも、親の助言や意見を聞かないということでもありません。親ではなく、自分が主体的に、天から授かった命を大切にし、自分の命に責任を持って生きるという意思を決然として持つということです。

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