「圧倒的な差を」、味も見た目も段違い、"進化系"ミルクレープの正体。「クリームが主役」でブランドリニューアル、目指すは世界進出

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カサネオのミルクレープ
薄皮クレープ生地を楽しむ「ミルクレープ はじまり」(左)に比べ、クリームの層を分厚くした新商品の「ミルクリーム 北海道純生ミルク」(写真:シュゼット提供)

最近、流行し始めているミルクレープの中で、好調な1つが株式会社シュゼット(本社・兵庫県西宮市)のミルクレープ専門ブランド、「カサネオ」だ。常設店は現在、大阪・阪急うめだ本店の1店舗のみで、関東では期間限定のポップアップショップを展開している。

4月9日にブランドをリニューアルしたばかりだが、そのポイントは、北海道産の生乳を使った分厚いクリームの層である。同社で商品開発を行う植田ゆき菜氏は「当社の強みはまず、ミルクレープというスイーツを開発した関根俊成が携わった、スプーンですくえるほど薄く焦げ目がないクレープです」と説明。

さらにグループ全体として仕入れができるので「本来なら常設店1店という規模では難しい原材料を仕入れることが可能です。SNSの影響力も考え、ビジュアルでも圧倒的な差をつけたい。そこで高品質なクリームを重ねて高さを出そう、と5~6種類のクリームを試したうえで生まれたのが『ミルクリーム』です」と説明する。

→【合わせて読む】実は「日本発祥スイーツ」のミルクレープが人気上昇中、"生みの親"が語る専門店誕生の舞台裏

「クリームが主役のミルクレープを作ろう」

関根氏の原点にのっとったシンプルな「ミルクレープ はじまり」は1ピース551円、クリームの層が分厚い「ミルクリーム 北海道純生ミルク」は735円、このほかカカオクッキー、イチゴとラズベリーをクリームに練り込むなどした「ミルクリーム」シリーズがある。

ミルクリーム
クレープ生地とクリームのベストバランスを求めて試作を繰り返し、完成した「ミルクリーム 北海道純生ミルク」(写真:シュゼット提供)
「ごろごろ果肉のベリーベリー」
ミルクリームはチョコやベリーといったフレーバーでも商品を展開。店舗限定品や季節限定品もある。断面の美しさにもこだわっている。写真は「ごろごろ果肉のベリーベリー」(写真:シュゼット提供)

昨年8月にミルクリームをテスト販売したところ、前年同時期のミルクレープと比べ2割増の人気ぶりだったという。

【写真】クリームが主役!断面が美しい進化系ミルクレープやお店の様子など(10枚)
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