大阪モノレール「車両検査」普通の電車とは大違い 引退間近の1000系04編成のメンテナンスに密着
建屋内での検査を終え、04編成が外へと出た。これから庫内ではできなかった、走行輪の溝の点検を行うという。車内に入ると、走行輪が見えるよう床にある点検口が開けられ、台車ごとに検修スタッフがスタンバイしていた。
「では、動かします」という車内放送の後、車両がゆっくりと動き、数十cmおきに停車。そのたびにスタッフが測定ゲージを当て、同時に表面の状態を目視で点検する。タイヤが1周したところで体勢を変え、今度は別のタイヤで同じ作業を繰り返す。検査結果は良好だったようで、点検口を元の状態に戻し、04編成は再び庫内へ。細かな調整を済ませれば、今回の周期検査は終了だ。

安全への意識は変わらない
一般的な鉄道車両とは異なる部分も多い、モノレールの車両検査。床下機器が作業場の床面から高い位置にあるため、苦労することもあるという。
「ですが、基本は変わりません。細部まできっちりと点検し、安全に運行できる車両を送り出すのが我々の使命です」。そう語りながら04編成を見る小田さんの眼差しは、真剣さと優しさが入り混じっていた。

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら