大阪モノレール「車両検査」普通の電車とは大違い 引退間近の1000系04編成のメンテナンスに密着

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この違いは、機器配置の違いによるもの。1000系と2000系はいずれも走行機器を2両ごとに分散配置しているが、1000系は横から見た際に前寄りの2両と後ろ寄りの2両が

同じ配置となっている。つまり、門真市方の先頭車と大阪空港方の先頭車は搭載している機器が違う。

これに対し、2000系は先頭車の片側台車にモーターがないこともあって、編成中間を境に線対称となっている。門真市方の先頭車と大阪空港方の先頭車は基本的に同じ機器を搭載しているが、機器配置が左右逆というわけだ。これは、「コンプレッサーは右側」というように配置をそろえておいたほうが、メンテナンスの際に便利だからである。

大阪モノレール 1000系 3000系 検査の様子
検査中の1000系(左)と3000系。床下機器はすべてカバーで覆われている(撮影:伊原薫)

形式によって細かな違いがある

また、3000系は門真市方の先頭車にモーターがないものの、パンタグラフの配置は2000系を踏襲したそうだ。

「3000系はパンタグラフそのものにも少し違いがあります。1000系と2000系は、架線からの給電を遮断する際にパンタグラフを畳み、物理的に架線から切り離していました。ただし、この方法はパンタグラフを動かすための空気配管が必要となり、メンテナンスの手間もかかります。そこで3000系は、パンタグラフ自体は動かさずに接点で電気を遮断する方法としました」(小田さん)

大阪モノレール 1000系 床下機器
1000系の床下にずらりと並ぶ機器。中央に軌道桁があるため意外とスペースに余裕がない(撮影:伊原薫)
【ほかの写真も見る】一般的な鉄道車両とは異なり、モノレールの場合は“床下機器が高い位置にある”ことから、作業には高所作業車なども使われる
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