大阪モノレール「車両検査」普通の電車とは大違い 引退間近の1000系04編成のメンテナンスに密着

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摩耗部品といえば、パンタグラフのシュー(擦り板)もそうだ。一般的な鉄道はパンタグラフを使って電気を架線から取り入れ、車輪を通じてレールに流す。つまり、架線がプラス、レールがマイナスである。

だが、モノレールはゴムタイヤで走行するため、電気をレールに流すことができない。そこで、モノレールは桁の片側にプラス、もう片側にマイナスの架線があり、パンタグラフも両側に装備している。ちなみに、大阪モノレールの場合は門真市方面を向いて右側がプラス、左側がマイナスだ。

大阪モノレール 1000系 パンタグラフ
1000系のパンタグラフ。こちらはマイナス側(撮影:伊原薫)

パンタグラフはどんな仕組み?

「当社の車両は全ての台車に1基ずつ、プラス・マイナスどちらかのパンタグラフを搭載しています。プラスかマイナスかは車両ごとに変えていて、1000系の場合は門真市方からプラス・マイナス・プラス・マイナス、2000系と3000系は両先頭車がマイナスで中間車がプラスです」(小田さん)

大阪モノレール 1000系 パンタグラフ
台車に取り付けられたパンタグラフ。銅色の擦り板も定期的に交換される(撮影:伊原薫)
【ほかの写真も見る】普段は見ることができない「モノレールの裏側」。周期検査ではモーターのカバーを開けブラシの状態も点検する
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