"甘いもの食べてない"のに脂肪肝が進む人の盲点 →”無意識”に摂る「糖質」が脂肪肝を進ませる

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糖質をそんなにたくさん摂っているわけでもないのに脂肪肝になってしまったという人は、おそらく「普段、無意識に口に入れてしまっている糖質」が多いのではないでしょうか。

じつは、現代においては、とても多くの食品に「隠れて見えない糖質」が入っているのです。

その「隠れて見えない糖質」の代表が「果糖ブドウ糖液糖」。この果糖ブドウ糖液糖が加えられた食品を日々知らず知らず摂り続けて「糖質の摂りすぎ状態」となり、それらの過剰な糖質が脂肪に変換された結果、肝臓に脂肪が蓄積してしまったのかもしれません。

果糖ブドウ糖液糖は、1960年代に開発された糖質です。「果糖」という名前がついていますが、フルーツはまったく入っていません。果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシなどから甘み成分を抽出して人工的に精製した液体シロップであり、果糖の割合がブドウ糖よりも高いもののことを指します(果糖の割合が50%以上、90%未満)。

この液体シロップは、とても安価に大量生産することができるうえ、たいへん甘みが強く、いろいろな製品に混ぜやすいという特徴を備えています。そのため、甘いドリンク、お菓子、調味料、加工食品など、非常に多くの食品に加えられているのです。

身近な食品に「果糖ブドウ糖液糖」が…

ちょっと、果糖ブドウ糖液糖が加えられている身近な食品を思いつくままに挙げてみましょう。

清涼飲料水、スポーツドリンク、野菜ジュース、フルーツジュース、乳酸菌飲料、エナジードリンク、パウチゼリー、アイスクリーム、ゼリー、プリン、グミ、カップ麺、菓子パン、シリアル、クッキー、ドーナッツ、スナック菓子、カレーやシチューのルー、ソース、ケチャップ、麺つゆ、焼き肉のタレ、焼き鳥のタレ、納豆のタレ、即席スープ、甘いヨーグルト、甘いアルコール飲料……。

きっと、これらの中にみなさんが日常的に口に入れているものも、たくさん見つけることができるのではないでしょうか。

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