「裏で陰口を言う友人に傷つき、人間不信に…」落ち込む人に知ってほしい、再起するために必要な《たった1つのこと》
仮に、裏切った人が唯一の友だちで、その人以外に誰も友だちがいなかった場合は、純粋に、相手に怒りを感じるか、悲しみを感じるか、考えてみてください。私は、相手のした行動に傷つくということは、相手のことがまだ好きなんだと思うんです。人はどうでもいい相手のためには、そこまで傷つきません。
また、トラブルがあったとき、憎んだり復讐したいと思えたりする人は、こういうとき、傷つくのではなく怒れるんです。そういう人はエネルギーをうまく転換できるというか、相手への未練をスパッと捨てて早く立ち直れるし、なんらかの行動をとってスッキリすれば、前を向いて次に行けます。
でも、人間不信になるほど傷ついてしまう人は、そうはいきません。まだ相手のことが好きだし、やり返すのも嫌だし、もしかしたら自分に原因があるのでは? と悩んでしまうこともあります。
そういう人は、自分のために「許す」のが楽だと思います。許すと言っても、問題をなかったことにしたり、悪くもないのに謝ったり、仲直りしろという意味ではありません。
相手とのつらい思い出を忘れることを、自分に許してあげてください。人に対して一番残酷なことは、「無反応」や「忘れること」だと言います。傷つき、人間不信になってしまうくらいのことをする相手に、反応しない、二度と振り回されない自分になることを、許してあげてもいいと思うんです。
「陰口を叩かれた」ではなく、「言葉で殴られた」
私は、冒頭の件では相手と縁を断ち、もう関わらないと決めました。実は、ふたを開けてみたら、今までに私以外の人たちも、結構な人数が似た経緯で突然連絡先を切られたり、陰口を言われたりしていたのです。
でも、おそらくは件の人に、そこまで悪気はなかったのだと思います。いつも信頼を裏切ったり陰口を言ったりしても、なんとかうまくやってこられたから、その方法が人の気を引く成功体験になっていて、気軽にやってしまったのでしょう。
私の場合も、頃合いを見て誰かに頼めば、今までどおり仲直りできると思っていたのだと思います。実際、仲直りしたいと人づてに連絡が来たこともありました。でも、離れるべきだと思いました。
考えてみてください。信頼を裏切られて、周りの人間関係にヒビを入れられて、もしそのまま誰の誤解も解けずに、退路を断たれて孤立して思い悩んでしまったら……。人によっては命を絶つことだってあるんです。今までそうならなかったのは、運がよかっただけです。
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