大阪モノレール1000系「開業以来の古参」最後の姿 1990年から活躍する「0番代」で残る04編成

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リニューアルでは、乗務員室後ろのロングシートが撤去され、運転席の背後は車いすスペースに。反対側は2人掛けの展望席が設置された。これらはいずれも増備車から“標準仕様”となったものである。

モノレールはその構造上、車両の下部や側面に視界を遮るものが少ないこともあって、展望席は子どもたちに大人気。最新の3000系では、運転席の後ろに一段高い「キッズスペース」も設けられた。

大阪モノレール 1000系 車内
リニューアルで乗務員室の後ろ側に展望席が設置された(撮影:伊原薫)

つり革にまつわる裏話も

ほかにも、扉上に液晶パネル式の情報案内装置が取り付けられるなど、時代に応じた設備が採り入れられている。細かい点では、吊り革が長いものに交換されているが、実はデビュー当初の1000系の吊り革は、日本の鉄道車両全体でも1、2を争うレベルの高さだったそうだ。

「3つの駅で当社の路線から乗り換えられる阪急さんの吊り革が、かなり低い位置だったこともあり、お客様からの『もう少し低くしてほしい』という声に応えたかたちです」(小田さん)

大阪モノレール 1000系 客室内
1000系の客室内。座席や手すり、吊り革などは一新されている(撮影:伊原薫)
【写真をもっと見る】パトライトのような前頭部の屋根上の発光灯や、避難器具を吊るすための金具……非常時に備えた装備についてはまだまだ知らないことだらけ
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