大阪モノレール1000系「開業以来の古参」最後の姿 1990年から活躍する「0番代」で残る04編成

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なお、2両目と3両目の間は扉があるが、これは風の通り抜けを小さくするため。また、2003年に韓国で起こった地下鉄車内での放火事件を受け、全車両に仕切り扉を設けるよう防火基準が変更されたことから、それ以降に製造された車両ではこの大きな幌は使われていない。

大阪モノレール 1000系 連結部
2・3両目の連結部には扉を設置。現在はこれがスタンダードだ(撮影:伊原薫)
【写真】荷物などが線路下の道路に落ちるのを防ぐ客室窓。子どもだけでなく大人も大好き?乗務員室の後ろの前面展望スペースは増備車から"標準仕様”になった。1000系04編成の車内の様子をもっと見る

リニューアルで何が変わった?

ところで、この1000系0番代はデビュー時からいくつかの改造やリニューアルが施され、とくに車内設備は大きく変わった。最も印象的なのは座席の変更で、当初は阪急電車に似た緑色のもの(ただし材質や手触りは異なる)だったのが、2000年代後半に始まったリニューアルで紫色のものへと交換され、同時に座面や背もたれがくぼみのあるバケットタイプとなった。

ちなみに、大阪モノレールの車両は緑色の座席に加え、阪急の車両とよく似た音色の電気式ホーンを搭載するなど、一部に阪急を意識した部分が見られるものの、「その当時のデザインの流行やメーカーからの提案を採り入れた」というのが理由で、とくに関係はないようだ。

ただ、リニューアル時にドア開閉時のブザーが阪急のものと同じチャイムに交換されたが、こちらは注意喚起という意味合いから、意識的に阪急と音色を揃えたそう。このチャイムは阪急のオリジナルだったことから、事前に“お伺い”を立てて承諾を得たという。

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