なお、2両目と3両目の間は扉があるが、これは風の通り抜けを小さくするため。また、2003年に韓国で起こった地下鉄車内での放火事件を受け、全車両に仕切り扉を設けるよう防火基準が変更されたことから、それ以降に製造された車両ではこの大きな幌は使われていない。

リニューアルで何が変わった?
ところで、この1000系0番代はデビュー時からいくつかの改造やリニューアルが施され、とくに車内設備は大きく変わった。最も印象的なのは座席の変更で、当初は阪急電車に似た緑色のもの(ただし材質や手触りは異なる)だったのが、2000年代後半に始まったリニューアルで紫色のものへと交換され、同時に座面や背もたれがくぼみのあるバケットタイプとなった。
ちなみに、大阪モノレールの車両は緑色の座席に加え、阪急の車両とよく似た音色の電気式ホーンを搭載するなど、一部に阪急を意識した部分が見られるものの、「その当時のデザインの流行やメーカーからの提案を採り入れた」というのが理由で、とくに関係はないようだ。
ただ、リニューアル時にドア開閉時のブザーが阪急のものと同じチャイムに交換されたが、こちらは注意喚起という意味合いから、意識的に阪急と音色を揃えたそう。このチャイムは阪急のオリジナルだったことから、事前に“お伺い”を立てて承諾を得たという。
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