「0番代と増備車では、灯具の形状も変わっています」と小田さん。0番代はヘッドライトが左右に2灯ずつ配置されていたが、増備車では1灯ずつとなり、テールライトが中央に寄せられた。
灯具のカバーは交換する際の手間を軽減するため、後に改良されている。「帯の色も、マリンブルーに加えて増備車はアザレアパープルが追加されました」(小田さん)。
1000系の後に開発された2000系は、1000系増備車のデザインを踏襲したことから、0番代のスタイルは“少数派”となった。
車内の連結部分に特徴
車内に入ると、そこにはロングシートが並んでいた。一般的な鉄道車両と変わらない雰囲気だが、1両目と2両目の間、および3両目と4両目の間にある連結部は仕切り扉がなく、大きくくり抜かれた形となっている。1両あたりの長さが約15mと一般的な鉄道車両より短いことから、狭さを感じさせないようにという工夫だ。
「連結部をカバーする蛇腹状の幌も、通常より大きなものを取り付けています。ただ、幅が広いと可動範囲も広くなり、傷みやすいことから、入念に点検するようにしています」(小田さん)

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