76歳にして骨密度が135%!! 鎌田實さんが50年かけてたどりついた「かまた体操」で高める"5つの力"

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この「かまた体操」は、ぼくの50年にわたる医師人生の到達点です。

ただ、調子が悪いときは無理せず、1日の中で、できるときにやっていただいて構いません。

忙しい日は、朝に昼と夜の分をやってもいいし、夜に朝と昼の分をまとめてもいい。「がんばらない」を合言葉に、柔軟に続けていきましょう!

かまた体操で高まる「筋肉・骨・血管」の力

【毎日刺激を与え「使える筋肉」を保つ】

筋肉の衰えで怖いのが、「ロコモ(ロコモティブ症候群)」という状態となり、立つ、座る、歩くなどの運動機能が低下してしまうこと。

ただし、ロコモ研究では、30秒程度の10回スクワットを1日3回、6カ月間行った結果、多くの対象者のロコモ度が改善されたという報告があります(※)。大切なのは、激しい運動よりも、毎日、筋肉に刺激を与え続けること。

かまた体操で、やわらかく、使える筋肉を保つ、それがぼくの考える「貯筋」です。

※要支援・要介護高齢者を対象に、通常のリハビリに加えて行った。

【タテ方向の刺激で何歳からでも骨が育つ】

ぼくの自慢は、76歳で骨密度が135%もあること。そのヒミツは、かかとの骨に刺激を与える「かかと落とし」を習慣にしていることです。骨は、「縦方向の物理的な刺激」を加えることで、骨を育てる骨芽細胞が活性化し、骨密度が高まるのです。

ほかにも、足を床に打ちつけたり、その場で足踏みをしたり、かかとに刺激を与えられる動きを意識的にかまた体操に取り入れました。

骨粗しょう症や足のつけ根の骨折(大腿骨骨折)は、年齢とともにリスクが高まります。毎日コツコツ、骨活を続けたもの勝ちです!

【かまた体操でNOを増やし若い血管を取り戻す!】

本来、血管はゴムのようにしなやかですが、加齢とともに硬く、もろくなってしまいます。とくに、体中の筋肉や臓器に張りめぐらされた毛細血管が老化し、血液が流れない「ゴースト血管」になると一大事。

内臓機能が低下しますし、脳の毛細血管がゴースト化すれば、認知症の原因にもなってしまいます。

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