帝国ホテル社長「日本的価値観に基づいたホテルを造る」。4月に就任した風間淳氏インタビュー

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──京都は高級ホテルがひしめき合っています。強みはどこですか。

祇園との共存がすべてで、共にやっていくという決意がある。宿泊者にもその街の文化を感じてもらいたい。そのためには街に貢献し、認めてもらう必要がある。

街にコンテンツがあるからホテルができる。だからホテルが潤い、ホテルとして機能する。最近は特定のコンテンツがあるホテルへ行く風潮もあるが、違和感がある。ホテルは大したものではないと思う。

京都でラグジュアリーホテルはまだまだ足りていない。東京と比べると客室数はまだ少ない。

客室を外資並みに広げる

──東京も建て替えています。

帝国ホテル 東京の国賓用ロイヤルスイート(撮影:今井康一)

効率だけ考えればもらった容積に客室だけ造ればよい。だが街に貢献するという観点から、それはしたくない。宴会場やレストランも持ち合わせる集いの場所があるグランドホテルを守りたい。

ハード面は大きく変わる。客室単価で帝国ホテル 東京が宿泊特化の外資系の後塵を拝する理由は部屋の広さだ。現在の客室はいちばん狭い部屋が32平方メートル。外資系ホテルと遜色ない広さにしたい。

部屋数は未定だ。国際会合などで国賓が来日した際はデリゲーション(代表派遣団)もついてくる。デリゲーション単位で泊まってもらえなければ意味がない。必要な部屋数をそろえることは重要だ。

タワー館についてもスケジュールははっきり言えないが、開発することは変わらない。ホテルはボラティリティーが高く、タワー館の賃貸収入は安定収益となる。

本記事はダイジェスト版です。詳報記事は「東洋経済オンライン」のサイト上でご覧いただけます。

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星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

ホテル・航空・旅行代理店など観光業界の記者。日用品・化粧品・ドラッグストア・薬局の取材を経て、現担当に。最近の趣味はマラソンと都内ホテルのレストランを巡ること。

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