ヒルトン幹部「日本市場には強気、今後10年で100軒に」。アジア太平洋地域社長アラン・ワッツ氏
──ホテルを誘致する不動産オーナーは集客力を気にします。
オーナーにとっては、(誘致するホテルグループに)強いロイヤルティープログラムがあり、厚い会員層があるかが大事だろう。ヒルトンはグローバルで2億1000万人の会員を持ち、新規ホテルの開業とともに利用者が増え、会員登録数も加速度的に増えている。
不動産投資家らにとっても、長期間賃料が一定で収益が固定化される商業施設や住宅よりも、需給に合わせて価格設定のできるホテルのほうが高いパフォーマンスを期待でき、実際にホテルは最も高いリターンを出している。

オーガニックで成長する
──マリオットやIHGなどは日本で出店を増やしています。
ヒルトンの成長は(M&Aなどに頼らない)オーガニックだ。パートナーシップを組んでホテルを育てたオーナーが、成功を収めるとまた一緒にやりたいと言ってくれる。そんな評判を不動産業界で確立した。その積み重ねにより、アジア地域でヒルトンは最も成長しているホテルだ。
業界で評判がいいのは、買収戦略を取っていないからだ。買収や協業で拡大する競合もいるが、買収はバランスシート上のリスクがある。既存のホテルオーナーと競合する形での拡大は考えない。
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