こんなことを言う私のことは嫌いになっても、薬剤師試験のことは嫌いにならないで欲しいのですが(笑)、あなたのような「ないない尽くし」の状況で難関試験に受かる人だって、たくさんいます。
でも、そういう人には必ず「覚悟」があります。そういう方のご質問は「どうしたら受かるのか」という点に集約してくるので、話していればその人がどの程度の覚悟を持って臨んでいるか、すぐに分かります。
企業だって、目標やビジョンがあって、はじめて具体的な戦略や戦術の話が出てくるのです。目標が「なんとなく薬剤師を目指そう」という状態では、戦略もへったくれもありません。「まず何をやったらいいか」とオープンに質問してくること自体、皮肉にも、あなたが必死ではないことを裏付けてしまっているのです。
死ぬときに「後悔しそうかどうか」
このような状況のとき、自分を内省し、覚悟があるのかを問う、いい方法をお教えします。私は人生の岐路に立ち迷ったとき、自分にこの問いかけをします。それは「死ぬときに後悔するか」という問いです。
「死」というのは誰にでも訪れる生の終わりですが、その際に後悔しないようなことは、正直大したことではありません。そのときに「薬剤師を目指しておけばよかった」と後悔しそうであれば、今から必死に目指すべきですし、そうでなければ「撤退」あるのみです。
何から手を付けるか、という方法論に行く前に、自分の覚悟についてこの質問で内省してみてください。誰も死を体験したことはありませんが、意外とこの状況は想像できるものですよ。
薬学部の学生は、おそらくみんながこんなことを考えてはいませんので、この問いに対して「やはり目指したい」と思うのであれば、あなたの気持ちは本物です。これだけで「一点突破」が可能です。
覚悟があるのであれば、参考書選びでも予備校選びでもいくらでもお付き合いさせていただきます。まずはラグビー日本代表の試合でも見て、「並々ならぬ覚悟」を固めてください。
ご質問者様が幸せな人生を送られることを祈って、本日はおしまい。
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