インスタグラムに「ハッシュタグ」が登場 2人だけのタグで結婚式を演出

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WeddingWire.com」など、別のウェディング情報サイトでは、新たな会員を確保しようとハッシュタグのジェネレーターをマーケティングツールとして導入している。同サイトの編集者であるキム・フォレスト氏は、2015年3月のローンチ以降、ジェネレーターは2600万ものハッシュタグを製造したと話す。この流行が広まった現在、結婚するカップルたちは、自らの結婚式で利用するハッシュタグを、ほかと被らないようクリエイティブなものにしなければならなくなった。

この課題がきっかけとなり、カンザスシティのジャーナリストであるアンドリュー・マクキーガン氏とマット・スピットセン氏が、2015年5月に「TheWeddingHashtag.com」を共同で設立した。そのサービス内容は、クリエイティブ面で助けが必要なカップルに、オリジナルのハッシュタグを考えてあげることだ。注文するには、婚約者たちの名前、結婚式の場所と会場名、日付、ニックネームなどのユニークな情報をeメールで送る必要がある。48時間以内に返信があり、そこには、5つから6つほどのハッシュタグ候補が書かれているという。マクキーガン氏によると、現在まで100通ほどの依頼があったようだ。

カップルに提供したハッシュタグは無償で使用可能だとマクキーガン氏は話す(同氏によると、「カップルたちは他の部分で多くの費用が必要になるから」とのこと)。その代わり、マクキーガン氏とスピットセン氏は、人々にハッシュタグの使用を促すカードを売って、収益を図ろうとしている。

ウェディングハッシュタグ関連のビジネスを行う企業にとって、ハッシュタグ名の作成だけではそれほど儲からない。むしろチャンスは、新婦と新郎がそのハッシュタグで何をするかにかかっている。「Wedding Hashtag Wall」や「Eversnap」などの企業は、ハッシュタグのカードをさまざまな形にして作成するビジネスを行う。結婚式の最中にタグ付けされた写真をリアルタイムでライブ・ストリームすることができるのだ。「Eversnap」はこのサービスパッケージを399ドルで提供している。

結婚式における次のデジタルビジネス

「WeddingWire.com」のフォレスト氏によると、5年前に彼女が結婚した時にはハッシュタグは存在していなかったという。ところが現在では、結婚式のためのソーシャルメディアコーディネーターもいるのだそうだ。また、結婚式や披露宴で写真や動画のライブ・ストリームが流行しているため、この流行がライブ動画配信サービスの「Snapchat」や「ペリスコープ」などにも広がると予測。また、結婚式の個人的なフィードを集めるためにもウェディングハッシュタグは人気があるので、すぐには廃れないと話している。

「ゲストにとっては新しいフォローを獲得できる機会になり、結婚するカップルにとってもゲストの視点を得られる素晴らしい方法だ」とフォレスト氏は話す。「この新しいテクノロジーからこれからも多くのビジネスが生まれることだろう」。

Hilary Milnes(原文 / 訳:小嶋太一郎)
Photo by TheWeddingHashtag.com

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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