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「とりあえず洗える服」を買う人の残念すぎる盲点 オフィスカジュアルの広がりでTシャツやデニム素材もOKだからこそ考えたい「服選びの原点」

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  • 中村 祐一 洗濯家 国家資格クリーニング師
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イニシャルコストだけを見ると確かに高く感じますが、長く着るという前提があれば別に高くはないですし、オーダーは自分の身体に合っていて、着ているときにストレスがないぶん、むしろ合理的な選択肢になります。

「長く着る」と聞くと、大事にしなきゃと、気を張ってしまう人もいるかもしれません。でも、値段が高いから大事にしなければいけない、というのは本来おかしな話です。

目的に合わせて着ること、着たら休ませること、そして定期的に洗うこと。安い服でも高い服でも、既製服でもオーダーでも、やるべきことは変わりません。

服を長く着るというのは、「神経質に大事に扱う」ということではなく、「理にかなった行動をとる」ということで達成されます。適切なケアをしたり、必要に応じて修理やサイズ調整をしたり。そうすることで服の機能や状態は長く保ち続けることができます。

時間とともに劣化して終わる消耗品として使い捨てるものでなく、暮らしの中で長く使う財産なのです。こうした意識の変化は、持続可能なファッションにもつながり、服の大量廃棄といった社会課題にも、良い影響を及ぼしていくはずです。

着心地、見た目、寿命を保つために

先にも書きましたが、ビジネスで着る服はその着る目的から考えると、日常の洗濯だけでは維持が難しく、クリーニングを活用するのが基本になります。

適切な着数を用意し、適切なタイミングでクリーニングに出せば、状態を良く保ちながら長く着ることができます。そうすれば買い替えの頻度が減り、トータルのコストは確実に下がります。クリーニングにかかる費用は、十分に回収可能な投資です。

さらに、適切なケアが前提にあれば、快適に着られる素材・デザインの服を選ぶことができて、結果的に着心地、見た目、寿命のすべてを兼ね備えた“賢い買い物”になるはずです。

仕事で着る服は「自分をどう見せたいか」、そして「仕事をどう進めたいか」の意思表示でもあります。そうした問いに向き合ったとき、自然と今の時代に合ったビジネスウェアのあり方や、手入れの仕方が見えてくるはずです。

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