Cチャンの行く先は「世界的映像通信社」 動画サービス「C CHANNEL」の未来<2>

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動画広告の反響はいい。今後は日本以外でも挑戦したいと語る

ローソンさんとしては、テレビスポットCMを打つほどの商品ではないが、毎日のように売り出す新商品を何とかプロモートしたい。そこに動画コミュニケーションがうまくはまる可能性があると思っています。

おかげで反響も良いらしく、クライアント側から弊社の門を叩いてくれます。新しいメディアの可能性に賭けてくれるクライアントが多いことも心強いですね。

台湾でもこのフォーマットにCMを乗せていく予定です。世界の都市の現地企業と組んで、世界中にユニットとして配置していく。日本ですごく盛り上がったから海外に出て行く、という発想ではなく、ブラジルで盛り上がったらブラジルにユニットを作る、という考え方をしています。

──話を聞くとかなり手間がかかる印象だが・・・。

大丈夫です。作ったものからどんどん自動化していくことで解決していきます。テレビ業界を例にとれば、新しい番組はフォーマットができたら、次の人にバトンを渡していくことで継続性を保っている。一方、インターネットの世界では、フォーマットを作ったら機械に渡すイメージ。そのために動画編集アプリを作りました。

カメラアプリも作りました。動画ブログはより自動化され、チャンネルも自動化されていきます。

特急からリニアモーターに乗ったようなスピード感

──日テレ時代と比べて何が変わりましたか。

テレビの番組制作や新番組の立ち上げは、ベンチャー企業の立ち上げに似ています。ひとつのプロジェクトを組んで、人を集めて視聴率というKPIをクリアし、軌道に乗せて、そこに集まる人を食わせていく。まさにベンチャー企業ですよね? そこは同じだと思いますが、企業の場合はやり続けなければいけない。そこがまったく違う。

変わったことは何か、といえばスピードですね。とにかく森川はスピードが速い。体感スピードは特急列車からリニアモーターカーに乗り換えるくらい違う。正直言って、乗っているのではなくつかまっている感じ。振り落とされたら終わり、みたいな(笑)。

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