JR西日本「ワンピース新幹線」なぜ全部が青なのか 広告ラッピング規制どうクリア?担当者を直撃

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ワンピース新幹線 先頭車両
「ONE PIECE(ワンピース)」とJR西日本がコラボした「ワンピース新幹線」(撮影:尾形文繁)

4月12日、車両全体が青く染まった新幹線の列車が博多から新大阪に向けて運行を始めた。東北新幹線の緑、秋田新幹線の赤、ドクターイエローの黄色、全国には色とりどりの新幹線が走っているが、青はちょっと見たことがない。

この列車は山陽新幹線の区間を主に「こだま」として運行する「ONE PIECE(ワンピース)新幹線」。尾田栄一郎氏作の人気漫画・アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」とJR西日本がコラボしたプロジェクトである。

今回の取り組みにはどのような狙いがあるのか。JR西日本鉄道マーケティング本部の早川菜々日氏に話を聞いた。

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なぜ「ワンピース」に?

そもそもの企画が持ち上がったのは今から2〜3年前。700系レールスター編成の一部列車をキャラクター列車にする構想が社内で持ち上がった。当初想定されていた導入時期は、「2025〜2026年のどこか」という漠然としたものだったが、2025年春から大阪・関西万博が開催され、2025年は山陽新幹線50周年の年でもある。そこで2025年春に運行開始することがまず決まった。

【写真】青い車体のワンピース新幹線「せとうちブルー号」。海をイメージした塗装に「ルフィ」をはじめ多数のキャラクターをラッピング、車内もドアから座席のヘッドカバーまでキャラが満載だ

では、どんなキャラクターを車両に付けるか。「多くの人から愛されている」という観点からいくつかの候補が挙がった。どんなキャラクターが候補だったのか。「オフレコです」と早川氏は言うが、ワンピース以外にも誰もが知っている国民的キャラクターや外国の人気キャラクターの名前が挙がっていたようだ。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げ。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に定年退職後の現在は鉄道業界を中心に社内外の媒体で執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京交通短期大学特別教養講座講師。休日は東京都観光ボランティアとしても活動。

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