JR西日本「ワンピース新幹線」なぜ全部が青なのか 広告ラッピング規制どうクリア?担当者を直撃
ただ、JR西日本にはアニメ「エヴァンゲリオン」やサンリオのキャラクター「ハローキティ」とコラボした新幹線の運行実績がある。エヴァ新幹線のケースではアニメ本編に登場するメカやマークなどの意匠は貼らず、配色だけでエヴァンゲリオンの世界観を再現した。また、ハローキティ新幹線では、キャラクターのイラストについて沿線の各自治体に確認を取った。今回も各自治体の担当者を訪ねて、「これは広告に該当する」「これは問題ない」と1つずつ交渉した。
困難を極めたエピソードについて尋ねると、早川氏は「それはちょっと……」と言葉を濁しつつも教えてくれたのは、7号車の車体に大きく書かれた「ONE PIECE SHINKANSEN」の文字が広告かどうかのやりとり。広告ではないかという指摘もあったが、最終的には「あしらい」ということですべての自治体から了承を得たという。
第2編成トニートニー・チョッパー号のイメージ画を見るとキャラクターの帽子が大きく描かれている。自治体とのやりとりの詳細は教えてもらえなかったが、おそらくエヴァ新幹線のように装飾ということで了解を得たと思われる。

車内の「鏡」には仕掛けが?
一方で、こうした制約のない車内はドアの装飾から座席のヘッドカバーまでワンピースのキャラクターが所狭しに描かれている。


また、洗面台の鏡には手配書風のデザインが施されている。ここに自分の顔を映して写真を撮れば、「指名手配犯」の出来上がりだ。「鏡に映して撮った写真が最近SNSでよく見られるので、ぜひSNSで広げていただきたい」。
なお、第3編成では、手配書に書かれた懸賞金の額にある仕掛けがしてあるとのことで、「知っている人はクスッと笑っていただけると思います」。
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