多様性時代の「5タイプ別」部下への対応術 ”年上の部下”や”外国人”をどう指導する? 外国人にはたった4つの言葉で「売上1.3倍」に
2つめのポイントは、劣後順位を徹底すること。劣後順位とは、「やらなくてもいいこと」です。中途社員は以前の職場でのやり方をベースに、行動(仕事)の優先順位を決めています。そのなかに、あなたの会社では「やってほしくないこと」「やってはいけないこと」が含まれている場合があるので、その場合は「〇〇と△△はやらなくて結構です」と、はっきり伝えましょう。
3つめは、自分の相談相手としてさまざまな場面で意見を求めること。信頼関係が深まるうえに、他社で経験を積んだ人ならではのアイデアがもらえるはずです。
「新人」には「企業理念と業務の関係」を説明
あなた自身の経験を思い出していただいてもわかる通り、多くの新入社員は、その会社の理念や将来的なビジョン、尊重する価値観、社会貢献に対する考え方などに共感し、あるいは経営者の「想い」に惚れ込んで入社してきます。
ところが、実際に入社してみると、そこに崇高な理念や思想は微塵も見当たらず、あるのは売り上げ目標の数字や、コスト削減のための事細かなルールといった、極めて現実的なモノばかり。
このいわゆる理想と現実のギャップを目の当たりにして、一部の新入社員は、「自分はいったい何のために入社したんだろう……」と悩んだり、働く意欲を失ってしまったりするのです。
こういった事態を回避するため、新人には企業理念と日々の業務との関係について、ことあるごとに少々しつこいほど説いておく必要があります。
新人に対してこういう話をすることの重要性を、社内で新人を指導しているリーダー全員が共有できると理想的です。「企業理念なんて絵空事。要は利益が上がればいいんだよ」などと言うリーダーがいたら、指導された新人は将来リーダーになったとき、自分の部下に向かって同じような指導をするかもしれません。
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