グーグルのエントリースマホ、Pixel 9aは上位モデルと同等のAIを機能を使え、iPhone 16eよりも安い

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バッテリー容量は5100mAhと大きく、30時間以上の駆動時間を実現している。急速充電とワイヤレス充電にも対応し、長時間の使用にも十分耐えられる設計になっている。

カラーバリエーションは4色を展開する(Google提供)

iPhone 16eに近い市場ポジション

スマートフォン市場全体が価格上昇傾向にある中、Pixel aシリーズも世代を追うごとに値上がりしつつある。今回はGoogle ストア価格で128GBモデルが7万9900円(税込み、以下同)、256GBモデルは9万4900円という設定だ。

2世代前のGoogle Pixel 7aは6万2700円だった。前世代のPixel 8aの発売時価格は7万2600円と、サポート期間の延長とともに約1万円値上げされている。そしてPixel 9aはさらに約7300円上がって7万9900円からとなった格好だ。

Pixelシリーズ全体からの位置づけを考えると、Pixel 9aが上位モデルと同じプロセッサやAI機能をより手頃な価格で提供するモデルであると言える。カメラ機能などを取捨選択した結果、オンデバイスAIのGemini Nanoも実行できる高性能なチップを搭載するに至っている。今後の機能追加によって、ハイエンドスマホに近いAI機能が追加されていくことになるだろう。

AIが動作する最新チップ搭載を手頃な価格でというと、アップルが3月に発売したiPhone 16eを連想せざるをえない。この機種はApple Intelligence機能に対応し、作文ツールやChatGPTの連携などのAI機能が試せるiPhoneの入門機となっている。

アップルのiPhone 16eに近いポジションと言える(写真:Apple)

一方で、iPhone 16eが9万9800円からという価格設定になっているのに対して、Pixel 9aが2万円近く低い価格設定にしている点は市場戦略として興味深い。両社ともAI機能とハイエンドグレードのプロセッサを搭載しつつも、Googleはより価格を抑えることで、幅広いユーザー層の取り込みを図っているとみられる。

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