【48歳タイミーさん】クリスマス前にはじめての洗い場→ピークタイムの皿の量に“パニック”になり、《ベテラン調理師の手捌き》に見惚れるの巻

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「そのまま入れるだけでだいたい汚れは落ちるけど、茶碗蒸しとかの玉子料理は予洗いしてね。食洗機の熱で蛋白質が固まっちゃうから」 

「ご飯類はお湯をはったシンクに浸けておくといいから」 

「ステーキのプレートも予洗いを。このタワシでこすってね」 

「洗ったトレイは1枚ずつずらして置いて、この扇風機を当てれば自然に乾くから」 

「この皿はここで、このどんぶりはここ。小皿はここで、湯飲みはここね」 

忘れないようにしっかり聞く。皿の種類が想像以上に多く、迷いそうだ。 

「最初は皿の置き場が難しいと思うから、今日はまとめてここに置いてくれたらいいよ」 

気を遣ってもらい、少し安心する。これなら何とかできそうだ。ニトリルの手袋が支給されたのでつける。これは洗い物中に油で手が滑るのを防げるスグレモノ。洗い場の必須アイテムだ。 

マスク、ニトリル手袋、使い捨てエプロン、不織布ヘアキャップの4つが支給された(著者撮影) 

初めての業務用食洗機に感動 

そして、いよいよ洗い場の作業開始。まずは返却口に溜まっているものから片付ける。 

ザクザクっとラックに差し、食洗機に投入。ハンドルを下げるだけで自動的に洗浄が始まる。 

「ジョア〜 ババババ」 

洗浄は1分半くらいで完了し、ブザー音が「ビー」っと鳴る。ハンドルを持ち上げると、熱い湯気が一気に立ち込め、ラックには洗いたての食器類が熱々の状態で収まっている。 

「すげぇ! 家での洗い物作業より全然早い!」 

初めて使う業務用の食洗機。家庭用とは全く違う洗浄力と早さに衝撃を受けながら、サクサクと洗って片付けていく。パズルゲームのような作業が何だか楽しい。ラックにお皿を詰め込んでいく感覚はさながらテトリスである。自宅でする洗い物よりずっと早く皿洗いが完了した。 

「俺、洗い場の才能あるかも」 

洗い物は一旦片付いたが、お客さんの姿は見えない。平日の夕方、さすがの高速道路のレストランでも閑散とする時間のようで、先ほどの初老の調理師さんが僕に話しかけてきた。

著者近影。(著者撮影)
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